遠距離介護者や働くシングル介護者が、一人暮らしや老老暮らしの親の入院を乗り切るには?
病院は介護者の味方とは限らない
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ずいぶん放置してしまっておりましたが、未だに通い介護を続けているゆず吉です。放置の理由は、「時間」。

この一年、ゆず吉はとうとうサラリーマン生活に終止符を打ちました。介護しかできない自身の生活にうんざりしたということもありますが、Uターンして同居を始めたわけでもありません。すでに数年前から時短契約となっていましたが、その勤めをあきらめ、時間に自由が利くセミリタイア生活に入ることを選んだからです。(いきさつに興味のある方は裏庭を覗いてください。)

往復4時間の週末通い介護10年でようやく母を見送り、一息つけるかと思いきや、父の老いも着実に進み、不調の訴え→頻繁な通院→手術や入院→退院を繰り返しております。完全看護の病院に入院してくれている間は楽になるかと思うものですが、意外に病院に行かざるを得ないことが多く、入院されてしまうと週に1度の往復では足りず、病院側の体制にもよりますが、週に2度、3度となることもあります。

高齢の親が入院すると、働くシングル、一人っ子、遠距離介護者は、具体的にどのような問題に直面するのでしょうか?

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ひとり暮らしや老老暮らしの高齢者の入院

1年前にも同じことを書いていますが、コロナ禍の現在、ほとんどの病院では感染症予防のためすべての入院患者との面会を中止しています。

面会ができない場合、老いも若きも入院患者にとっては様々な不自由があることは間違いありません。それがひとり暮らしや老老暮らしの高齢者であったら・・・?

例えばゆず吉・父の場合。プリンなど、日に3度の入院食以外の食べ物は、医師の許可があれば可能ですが、院内に売店があっても自分一人で買いには出かけることはできません。歩行にふらつきがあり、院内を一人で歩かせてもらえないからです。杖がないと歩行が困難である場合はたいていこの例だと思った方がよいと思います。

売店に行きたいときは、病棟看護師にお願いして車椅子で連れて行ってもらうしかなく、多忙な看護師に容易にお願いをすることができません。仮に言い出せたときでも、すぐに対応してくれるとは限りません。数時間待っている間に、放置された気持ちになってしまうのか、不貞腐れてしまい、「もういい」と言い出しているようでした。

父の入った病院では、病棟・病室には入れませんが、家族が来たときに合わせて院内の散歩は許可されており、病棟の外までは車椅子で連れて来てくれます。思いついたことをすぐに実行したい高齢者の要求に合わせて毎日行くことができる家族なぞいるのだろうか・・・と思いきや、入院患者の半数以上のご家族は毎日いらしているそうです。さすがに同じことはできませんので、どれだけひねくれようが、ふてくされようが、放っておくしかありません。

ときおり病院からも無理難題を言い渡されます。

「主治医が家族にお話したいと言っています。」たいていは平日です。

「主治医に質問があります」と申し出ても、「主治医の勤務日に来てください」と言われます。電話では受け付けてくれません。

感染症予防で病院にはできるだけ来るなと言いながら、医師とは対面でないと話もしてもらえません。

入院中の高齢者の身の回りの世話

入院中は、介護保険のサービスは使えません。医療保険を使っているからです。

週に数度、自宅に訪問してくれていたヘルパーさんが、自宅の代わりに病院に行ってくれるわけではありません。介護保険を利用してお願いしているヘルパーさんに頼れる部分は、入院前の準備と、退院後の生活です。

そうなると、仮に完全看護の病院でも手が届かないところは確実に出てきます。しかも、病院によって対応が全く異なりますので、注意が必要です。

衣類の洗濯

病院に洗濯サービスがあるじゃないか、と思われる方が多いかもしれません。ただし、これは、病院によって対応が大きく異なります。ゆず吉も数パターン経験しました。

ホテルのように袋に詰めて出せば、翌日や翌々日に洗濯されたものが戻ってくる場合もあります。ところが、週に1度、決まった曜日にしか業者が出入りしないという場合もあります。つまり、月曜日に出したものは、翌週の月曜日まで手元に戻ってきません。いつ退院するかわからない状態であれば、利用しづらいサービスとなってしまいます。

洗濯サービスがなく、院内にコインランドリーが設置されている場合もあります。自分で洗濯ができない高齢者である場合は、利用できません。家族や手助けをする誰かの手が必要となります。

日用品の買い物

ちょっとした飲み物やお菓子、新聞・雑誌などの暇つぶしや、院内の売店では買えない日用品。仮に院内に売店があっても、一人で買いに行くことができない高齢者には難しい問題です。看護師やスタッフが車椅子で連れて行ってくれる場合もありますが、必要な時に、常に、というわけにはいかないことも多いものです。

必要なもの、欲しいものを聞き取り、差し入れる誰かの手が必要になることもあります。

入退院の手続き

救急車などで搬送され、急に入院する場合もあります。「手続きに来てください」と言われても、働くシングルで遠距離介護者であれば、当日・翌日に駆け付けることは至難です。頼れる親戚すら近くにいない場合もあります。

病院によっては、電話やWEBで対応、保証金はクレジットカードでOKと言うこともありますが、家族が来ないと手続きできない、ということもあります。家族が委任した第三者ではダメだという病院もありました。

介護者が遠距離にしか居ないことも普通になっている現代、病院も柔軟に対応してもらいたいものだと思いますが、現実に追い付かないのが現状のようです。

留守宅の管理

入院生活が短くても、長くても、急に留守になった高齢者宅の放置しておけない場合もあります。特に、救急搬送された場合は、電気はつきっぱなし、湯沸かしポットのコンセントは入りっぱなしだし、生ゴミも流しに置きっぱなし、ということもあります。

出しそびれたゴミ出しや、留守宅の庭の水やり、ポストに入った郵便物の保管、ペットの世話など、留守宅周りのことも忘れてはなりません。

じゃあ、どうする?

ゆず吉は、完全看護の病院に入院していてくれれば多少は楽になる、少しお休みできるかも、という勘違いをしておりました。ところが、家族や誰かの助けを必要とするシーンは意外に多いものでした。

いつもお介護事業所が「自費」サービスで引き受けてくれる場合もあります。顔なじみのヘルパーが週に1度でも顔を見せ、院内だけでも話し相手をしながら散歩をしてくれればどんなによいでしょう。ゆず吉家の場合も、事業所のサービスとしては可能でしたが、コロナ禍となってからは事業所の人手不足が深刻であるという理由で断られてしまいました。ヘルパーが濃厚接触者になり自宅待機中、仲間の事業所に感染者が出てヘルパーの応援派遣をしている等、コロナ禍ならではの切ない事情がありました。

お住いの地域によっては、入院中の洗濯代行や買い物代行、話し相手や、入退院時の付き添いや、留守宅の郵便物の管理など、急な入退院時に必要なサービスを利用できる専門業者もあります。入会金や月会費が必要なところもあれば、割高ですがスポットで引き受けてくれる業者もあるようです。介護保険の利用はできず、いわゆる「自費」サービス、またはそれ以上に割高ですが、自分の差し出す時間と比べて検討してみてもよいでしょう。

依頼できる内容は限定されているものの、ボランティアや、安価なシルバー人材サービスを紹介してくれる自治体もあるようです。留守宅の庭の水やり程度であればとても助かるサービスだと思います。

そして、退院後は自宅に帰れるかどうか。

いずれにせよ、突然ドタバタすると心身ともに消耗しますので、親が入院しそうな近隣病院の入院サービスを調べ、予算に合わせた備えを考えておくことをお勧めいたします。

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