補聴器は高齢者本人に扱いきれる簡単さが一番!

シングル&一人っ子で週末通い介護中のゆず吉です。どうにかこうにか一人で暮らそうと頑張る父を、9月のシルバーウィークに、補聴器体験会に連れて行きました。片耳30万~50万という外国製の高性能補聴器です。

かなり長い時間、聞こえる音の周波数域を測る検査を行ってくれましたが、本人はただ座っているだけで、イヤホンの着脱や小さな補聴器のスイッチ、ボリューム調整など、すべてお店の方が行ってくれたため、本人は小さな器械を触ることは一切ありませんでした。

はたしてそれで購入してしまったとして、一人で扱いきれるものでしょうか。

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高性能、高額補聴器

高額な補聴器が高性能であることは間違いないようです。手ごろな価格の製品から買い替えた聴覚に障害のある知人誰もが絶賛しております。ただし、彼らはパソコンもスマホも使いこなせる世代です。ガラケーどころか、固定電話の留守番電話すら操作できないまま老人になってしまったゆず吉・父には、その小さな器械が繊細な精密機器であることすら理解できません。

補聴器は、湿気に弱く、乾燥させるなど、日ごろのお手入れも必要と聞きます。若干麻痺がではじめた父の太い指で、この繊細な器械のお手入れを一人でできるものか、ふと考えてしまいました。

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補聴器の医療費控除

高額ならばあるはず・・・と国税庁のホームページ内を探したところ、ありました。補聴器も医療費控除の対象となります(国税庁・法令解釈情報より)。

少し前までは、高齢が原因で耳が遠いだけの人には適用されませんでしたが、高齢化社会になった今、適用範囲の拡大解釈が行われたようです。診察や治療に必要な医師の言うことが聞こえない場合などは、補聴器の購入が治療に必要であるとして、医療費控除の対象と認められる場合もある、ということです。

医療費控除を受けるには、一般社団法人耳鼻咽喉科学会が定めた「補聴器適合に関する診療情報提供書」が必要です。その情報提供書をもらうためには、 一般社団法人耳鼻咽喉科学会に登録された補聴器相談医を受診しなければなりません。

まずは最寄りの耳鼻科を探してみました。どうやらこの補聴器相談医、どの耳鼻科の医師もそうであるわけではないようです。ゆず吉父の住まう市内にはほんの数名しかおらず、父の住まいから相談医のいる最寄りの耳鼻科は、タクシーで30分を超える距離。無駄足でも困りますので、電話で訪ねてみたところ、さらに驚くことを言われてしまいました。

「指定の補聴器をご購入ください」

「補聴器適合に関する診療情報提供書」 つまり診断書です。これさえもらえば、どの補聴器を購入しても医療費控除が適用されるのかと思いましたが、指定の補聴器しか購入できない、と説明されました。

その理由として、週に1回程度の細かい調整に何度も通ってもらわないとならないこと、調整には医師の診察や助言が必要であること、といわれましたが、補聴器を必要としているのは、歩くのも困難になり始めた高齢者です。週に1回、ゆず吉が丸1日を費やして実家へ出向き通院させるには負担が大きく、一人で通院しろとまでは言えない距離でもありました。

通院付き添いができる家族が同居している場合や、隣近所にある耳鼻科である場合は問題ないでしょう。ゆず吉家の例では、残念ながら、まったく使えない制度です。

医療費控除が使えないのであれば、高齢の父が一人で扱えるかどうかも不確かな補聴器を購入することはありません。

そこで、ネットで使用感の感想を調べてみたところ、高性能&高額商品は確かにすばらしい製品であることは予想はできるものの、高齢者が使用した場合に限ると、高齢者ならではの失敗例が多く出てきました。圧倒的に多い例が、「どこで失くしたかも覚えていないが、失くした」「うっかり壊した」というものです。

補聴器と集音器

「補聴器」と「集音器」。見た目も用途も、どちらも同じ器械ですが、販売されている際に、その名称が異なっています。補聴器は薬事法により厚生省の承認を受けた医療機器です。一方、集音器は音を集めて大きくする音響機器の位置づけです。薬事法等による制約がない分、様々な種類があり、また、医療機器としての補聴器よりは低価格で購入することができます。

集音器ってどんなもの?

数千円~程度の集音器は、敬老の日やクリスマス、誕生日プレゼントに気軽に贈り物にするにはお手軽です。しかも、うっかり失くされたり、壊されても、 カシミアのマフラーをなくされたよりショックを受けないかもしれません。ただし、聴こえ方や耳穴の位置など、個人に合わないと、まったく使ってもらえない恐れがあります。

イヤホンを使い慣れた若い世代であれば、耳穴に差し込むイヤーピースの形が合わず、使いづらい思いを経験されたこともあると思います。補聴器や集音器では、そのイヤーピース部分の形が合わないだけで、ハウリングがひどくて装着できないということもよくあります。通信販売でも、無料で一定期間を試させてくれたり、根気よく、耳穴の形に合うまで調節の手助けをしてくれる製品もあります。

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じゃあ、どうする?

防災無線や、災害時に救助にきれくれたドアのノックが聞こえないのが一番心配です。一日でも長く「俺の家」に一人で住みたいのであれば、必要な時に聞こえるような準備はしてもらわなければなりません。

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ゆず吉・父は、結局、一人では扱いきれそうにない高額商品は買わず、有料でも無料でも、まずは数日間の試着をさせてもらえる数万円の高性能集音器を検討することにしました。それぞれのご家庭の予算があると思いますが、高齢者自身が一人で使いこなせるかどうか、高齢者の耳に負担はないかどうかに焦点を置いて探されることをお勧めいたします。

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