緊急事態で施設入居、直後にすべきことは意外にたくさんある

シングル&一人っ子で週末ごとの中距離実家通い中のゆず吉です。世の中はGWで楽しそうですが、仕事の後の平日の夜が休息時間のゆず吉にとって、親に待たれている3連休や長い休みは、ちっともうれしくありません。

入院生活での下肢の筋力が低下が原因で施設に入居した母でしたが、急遽、病院から直行することとなったため、入居後がとんでもなくドタバタ致しました。とりあえず入居すれば、3食出てきますし、必要な手助けもしてもらえますし、本人は生活に困ることはありませんが、すべてを一人でしなければならないシングルの一人っ子介護者は、入居後もしばらくは超絶ドタバタが続きます。

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介護休暇・介護休業

働く人が、急な家族の介護というシーンで、このようなドタバタ時に使うためにあるのが、介護休暇や介護休業制度だと思います。

介護休暇は介護対象者一人につき年間5日、有給か無給かは事業所によるため、通常の有給休暇が余っていれば、現実的には有給から消化することが多いでしょう。介護対象者一人につき最大93日までを3回に分けて休めるのが介護休業です。無給となりますが、雇用保険から介護休業給付金が出ます。いずれも労働者の権利です。

しかし、これを堂々と使えるのは、介護に十分に理解のある職場や、人員にゆとりのある企業、組合のあるような大企業でしょう。中小や弱小SOHO企業では、仕事に穴をあければ不必要な人材といわれかねませんし、休んだ分は誰かが、または、自分が、残業や休出で帳尻を合わせます。

自営業の場合はそもそもどちらもありませんので、休んだ分は収入に直接影響してしまいます。

大企業のサラリーマンを前提とした国の制度にはモノ申したいところも多いですが、そう簡単には変わりません。そこで、自分はどういう備えをしておけばよいのかを考えておくことが重要です。

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荷物の引越

老人ホームへの入居は、入院ではなく、自宅からの「住み替え」となりますので、それなりに荷物は持ち込みます。入居する施設の種類、施設の設備、本人の希望等により、荷物の量は変わってくると思いますが、ほとんど「引越」と同じです。

例えば、ゆず吉・母の入居先は、「住宅型介護付き有料老人ホーム」でした。部屋には介護用の電動ベッドが備え付けられていましたが、布団はありません。ワンルームマンションのような造り付けのクローゼットがありますが、ハンガーはありません。タンスもないし、テレビもありません。ホテルではありませんので、洗面所に石けんすらありません。ほぼがらんどうの部屋です。

最初に必要なものは、ともかく布団と枕でした。次に、テレビ、湯沸かしポットとお茶セット でした。少し経つと、引き出し(タンス)と冷蔵庫を欲しがりました。こうしてだんだん一人暮らしの部屋に近いほど荷物が増えてきますが、用意して運びこむのも、一人っ子であるゆず吉一人しかおりません。

施設居室内での訪問介護

ゆず吉母が飛び込み入居したのは有料老人ホームですが、「住居型」という種類でしたので、居室イコール自宅となります。入居さえすればあとは何もしなくても全部自動的についてくるのかと思っていたゆず吉は大間違いでした。

こうした住宅型老人ホームの多くは、同じ施設の中に訪問介護を提供する訪問介護事業所が併設されています。居室の中で必要な支援、例えば居室内の清掃や朝晩の身支度のお手伝い、おむつ交換やトイレ介助などは、訪問介護サービスの契約に基づいて決まった日時にヘルパーが居室にやってきてくれます。もちろん介護保険は適用されますので、1割(最大3割)負担で利用できることは自宅にいるときと何ら変わりませんが、「契約」という手続きを交わさないとなりません。しくみを理解して、適切な相手に的を得た依頼ができるようになるまでに、しばらくかかってしまいました。

なお、住宅型ホームの良い点は、これまで自宅で利用していた訪問介護事業所との契約をそのまま施設で受けることも可能な点です。つまり、これまで自宅に通っていた同じヘルパーさんに施設に通ってもらうことも可能です。ただし、施設と自宅が近距離でないと同じ人になることはありえません。備えなく空室のある施設に飛び込み入居するような場合は、実現は難しいと思われます。

福祉用具のレンタル

福祉用具のレンタルも、施設によってはこれまでと違う事業所との契約が必要になることもあります。

再び、「契約」という手続きが必要です。

訪問診療か、通院介助か

有料老人ホームともなれば、施設内に看護師がいるところが多いと思います。ちょっとした診察は、何もしなくてもサービスとしてどこかの医師が当然往診してくれるのかと思っておりましたが、「住宅型」とは自宅と同じです。自力で通院するか、訪問介護サービスの通院介助を利用して通院するか、医師に居室に来てもらう「訪問診療」を選ばないとなりません。

それぞれの方の身体状況によると思いますが、ゆず吉は「訪問診療」を選びました。再び新たな「契約」という手続きが必要です。

さらに、診療が必要な内容によって、内科、眼科、歯科など、複数の契約が必要でした。

薬剤師訪問サービス

訪問診療を選びましたので、処方箋が出てしまうと、誰かが処方箋薬局へ薬を取りにいかないとなりません。そこで、居宅療養管理指導という介護保険のサービスを利用し、薬剤師に訪問してもらい、医師が処方する薬の受け渡しや管理指導をしてもらいます。

ここでも新たな「契約」という手続きが必要となります。

じゃあ、どうする?

母が施設入居後、1か月間、土日のほかに週に1~2日、平日に仕事を休む必要がありました。「契約」という手続きを行うクリニックや処方箋薬局は、 すべてがそうとは限らないとは思いますが、 土日に事務手続きをしてはくれなかったからです。

これは、ゆず吉にも原因があります。目の前にある「今」必要なことしか見えず、他に何が必要なのかがわからなかったからです。目の前に内科の必要を感じても、あとあと歯科も必要とは思わなかった、ということです。うまく采配できれば、1日にまとめて行うこともできたはずです。

ゆず吉・母は、緊急事態から入院し、入居直前まで入院していましたので、合計すると、およそ2か月はドタバタし、頻繁に平日に仕事を休んでいたことになります。 介護休業を利用できる方は、こうした2か月にまとまった休みが取れれば、つらい思いをせず、しっかり介護体制を整えることができるでしょう。

施設といっても、施設の種類によっては、準備が必要なものや、持ち込む必要なものが異なります。介護休業の利用ができそうにない方は、ゆず吉のようにドタバタで共倒れする羽目にならないよう、早めに備えておくしかありません。

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