とうとう「施設」入居、母の心の変化、2年分早送り その②
バリアフリーの自宅に改修するか、施設へ引っ越すか、さてどうしましょう?

シングル&一人っ子で週末ごとの中距離実家通いがとうとう11年目に突入したゆず吉です。

病院入院中に歩けなくなり、自宅へ戻れず、老健へ入れる要件にもなかった母。急遽、ミドルステイで受け入れてくれる老人ホームを探し、病院からの退院先は施設となりました。そのような中で、突然連れてこられてしまった施設を受け入れることはできるでしょうか?

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入居半年、一時帰宅に挑戦

入居後2か月ほどしてからずっと、「帰りたい」「家に帰せ」と言い続けるため、ミドルステイの半年が終わる前に自宅へ連れ帰ってみました。 かろうじて歩行器につかまり、ベッドから居室内のトイレ(数歩程度)へは行けるようになっており、自信もついていたのかもしれません。しかし、自宅はあちこちに段差があり、施設のように一人で自由に歩き回ることはできません。

目を離すと転倒し、トイレに間に合わずに服や床を濡らし、ゆず吉は母につききりとなります。ゆず吉がいるときにしか作りたての食事を食べる機会のない父は、当然期待していた食事にはありつけず、ヘルパーさんにはお願いできなかったことを頼まれてもすぐに応えてあげられず、自分の予定通りに運ばないことで母にもゆず吉にも八つ当たり。

たった一人で二人の高齢者の世話は追い付かず、食事を作る時間どころか、自分が食事をとる時間もなく、トイレすら行きたい時に行けず・・・・ これが本当の一人っ子介護。ゆず吉も、父も、母も、それぞれの限界を思い知ったよい機会となりました。

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入居半年~9か月

上限6か月というミドルステイも、期限を迎えています。住宅型有料老人ホームでしたので、もっと安いところへ引っ越すことも考えましたが、顔見知りになった施設のスタッフや半年で慣れた自分の居室が変わってしまうことはマイナスにしかなりません。親のお金を計算しながら、結局はそのまま本契約となりました。一時金なしのプランもある施設でしたので、お財布次第でもう一度引っ越すという選択肢を考えることができたのは幸いでした。

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自宅で過ごした2日間で、自分はもう自宅で自由に暮らすことができないことを悟り、母の心に相当なショックを与えてしまったようです。

このころになると、精神的な鬱の症状が現れ始め、リハビリなどの努力をすることを極度に嫌がり、居室に閉じこもるようになってきました。施設の主催するレクリエーションや外出などのイベントには一切参加せず、気晴らしに通っていた施設外のデイサービスもいかなくなり、一人で部屋にいることを好むようになります。

同時に、意外にも、認知症の症状が改善してきました。心が落ち着いたのか、叫ぶほどの悪態をつくこともなくなりました。

これはあきらめの境地ともいうのでしょうか。かわいそうですが、他にどうしようもないため、できるだけ毎週末には訪ねるようにしておりました。

9か月~1年目

ゆず吉にとっては、母が施設にいてくれる恩恵がようやく巡ってきたと感じることができた時期でもあります。毎週末、電車に揺られて往復4時間を通いましたが、訪ねても、落ち着いて話をしたり、車椅子を押して散歩に出たり、買い物や、外食ランチをしたりすることができるようになりました。

また、他の入居者との交流を楽しむようにもなりました。隣室の方とお茶を飲んだり、集まっておしゃべりをしたり、それなりに落ち着いてくれたように見えます。

実家へ行けば、父が待っていますが、二人にかける時間が案分に減ったのは、体力的にも、精神的にも、大きな救いとなりました。

入居1年~1年3か月頃

精神的には施設にいることを受け入れてくれ、ようやく落ち着いたころですが、身体的には、非常に厳しい状況になってきました。閉じこもりをしていた期間に身体を動かす努力を全くしなくなったため、再び下肢の筋力の衰えが顕著になってきました。せっかく歩行器で歩けるようにまで改善していたにもかかわらず、いつの間にか、100%車椅子となっておりました。

施設のスタッフも、筋力低下には相当な危機感を感じておられたようで、少々口やかましく思えるほど、声がけをしてくれておりました。思えば、この時期が、寝たきりへの分かれ道だったのでしょう。

1年3か月を超えたころ

心は落ち着いています。日々を穏やかに過ごすことができていますが、ベッドからまったく動けなくなりました。寝返りもできず、いわゆる寝たきりの状態となってしまいました。

母はこのまま静かに時を重ねて、入居から2年で老衰で最期を迎えました。

じゃあ、どうする?

嫌がる親を施設に預けた後は、子供にも嫌な気持ちが残ります。順応におおよそ半年という目安がありますが、ゆず吉・母の場合はもう少し長くかかりました。しかし、1年も引きずることは少ないだろうと思われます。

自分で決めた施設に自分の足で歩いて入ることができれば、親も子も、そして施設のスタッフにとっても、一番苦しくない方法です。そのためには、親自身で歩けなくなったらどこに住むかの答えを出してもらうしかありません。

来るべく自分のおひとり様老後、自分はしっかり住まいを決めて、車椅子でも楽しめる趣味を習得し、老いに臨もうと思います。

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