便利そうに見える最新家電、高齢者にとって、本当に便利?

シングル&一人っ子で週末通い介護を続けるゆず吉です。

要支援や要介護となった高齢者への母の日・父の日ギフトはとても難しいものです。喜びそうなものを探し、便利家電を考えることもありますが、家電選びは注意が必要です。 技術は日々進歩します。便利そうに見えるその商品、高齢者にとって、本当に便利なしろものなのでしょうか? 施設や高齢者向け住宅に住み替えず、自宅でなんとか住み続けようとしていらっしゃる両親であればなおのこと、家電の買い替えを安易にしないよう注意してあげてください

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なくてはならない電子レンジ

今や一家に一台、なくてはならない電子レンジですが、家電にも寿命があります。古いものはなかなか壊れませんが、ある日、不調を感じ、使えなくなってしまったら・・・? これだけ古いなら・・・と、すみやかに買い替えを検討すると思います。

同じことがゆず吉実家でも起きました。母が、レンジが不調だと訴えるため、親子3人で家電量販店へ買いに行きました。ずらりと並ぶ電子レンジ。「おすすめ!」とある札は、たしかに高機能低価格。しかし、これまでの電子レンジより、メニューボタンの数がこれまでのレンジと比べてたっぷり4倍。これはダメかも?

別の電子レンジ。今度は、表面超すっきり。レンジなのかグリルなのか、解凍したいのか温めたいだけなのか、すべてディスプレイ表示で選択しないとなりません。これは年寄りの目には厳しいです。

仕方なく、陳列されたものの中で一番安い、つまり、一番古くて、一番機能が少ないものを購入しました。

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標準装備が多機能すぎ

幸か不幸か、最近の電子レンジは、低価格のものまで、いわゆる標準装備になっている機能の種類が多すぎます。「あたため」を押せば、センターが対象物を検知して、「チン」と鳴ってはくれますが、ほとんどが熱々になりすぎて火傷をするほどでした。

そこで、以前使用していた電子レンジと同じワット数(500W)で、食品ごとに感覚で覚えている温め時間でチンができるよう、手動操作を教えてみようとしました。ところが、ワット数一つを切り替えるにも、800W→600W →500Wと、3回ボタン操作をしないと500Wとならず、その数字も、小さいディスプレイ窓に表示され、年寄りの目にはよく見えないようです。さらに、2分あたためたいときは、1分のボタンを2回押すと2分になる、というレンジでした。しかも、1分のボタンには、「1分」と並んで「100g」の文字もあります。解凍時に分量設定をするときに使う機能ですが、左のボタンを3回押して「500W」にした後に「1分・100g」を2回押す、と言われ、大混乱を起こしてしまいました。言われたことができない自分へのパニックなのか、物忘れを自覚するようになったさなかにレンジも使えなくなった?!という恐怖なのか、それ以前に頭がフリーズしてしまったのか・・・もしくはそのすべてだったのか。

認知症とまでもいかなくても、認知機能の低下が見られるようになっているときに、家電の買い替えが起きてしまうと、、、、新しい家電が使えなくなったり、へたするとパニックとなったり、鬱になってしまったりして、より機能低下を引き起こしてしまうことにもつながりかねません。

炊飯器にも落とし穴

炊飯器も寿命があります。店に行けば、美味しく炊けると宣伝された釜がたくさん置いてあります。来店した高齢者が見た目で認知症とはわからない場合、店員も、予算に応じてそこそこよいものを案内してくれます。

父も母も、米は研げます。白い米は大好きです。

研いだ米を釜に入れ、さあ水を張ろうという段階になり、さて、困った。黒光りする釜にグレーに打ち出された数字や水の線・・・見えません。ゆず吉にも大変見づらい。これが白内障で、老眼がひどくなってきた高齢者の目には、ただの黒一色にしか映らなくても不思議ではありません。この炊飯器には現在進行形で悩まされています。とんだお買い物をしてしまいました。

お掃除ロボットもダメだった

当初、掃除機がけ重労働で負担だというので、自費ヘルパーを入れては母が断り・・・と繰り返していたころ、高齢者介護の経験のない友人一同、それならル〇バを買ってあげるべき、と言いました。致し方ないと大枚はたいて(当時はまだ高かった!)お掃除ロボットを買ってあげたことがありました。

最初は使っていたようですが、高性能なものは、お手入れも必要です。消耗品の交換ができず、プライドからか、「できない」と言わないがために、長い間、目につかないところに隠してしまってありました。

そういば、サイクロンの掃除機も、ゴミを捨てをした後、元通りにゴミ捨てパーツを掃除機に組み込めなくなってしまいました。

じゃあ、どうする?

本人に聞けば、できる、使える、と言うと思います。子供に対する親としてのプライドもあると思います。

ゆず吉実家で購入した電子レンジは、結局、母も父も「あたため」しか押せませんでした。食品をレンジであたためすぎて爆発させたり、熱々になりすぎて火傷を負った経験から、その後はレンジの前に立ち、この総菜は30数えればいい、この弁当は2分、ここの弁当(冷凍の配食弁当)は4~5分なんだ、と、自分の時計で計り、チンとなる前にいきなりがちゃっと扉を開けていました。これではこの電子レンジもすぐに壊れそうだと思いながらも、レンジがないのはもはや死活問題ですので、致し方ありません。次の買い替え時を考えると、ぞっとします。

買って後悔する前に、本当にその便利家電は、親にとって便利なのか?使いこなせそうか?週末しか会わない親に一度教えただけで大丈夫なものなのか?よく考えて選んであげてください。

そして、家電開発者にぜひお願いしたいことがあります。

もっと単純機能で、字も大きく、使いやすい高齢者向け電子レンジや炊飯器を作ってください。ボタンを操作する位置を新モデルを発表するたびに変えないでください。一つのボタンで一つの操作しかできなくていいです。複数機能はもたせないでください。ディスプレイ表示は、びっくりすぐほど大きな表示にしてください。扉全面がディスプレイでもいいくらいです。

自分でできることが一つでも多いと、高齢者自身にも自信となり、生きる希望にもつながるものです。それが私たち遠距離一人っ子の負担を楽にすることにもつながります。期待します。

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