母の理想の終の棲家、父の自宅への執着、「俺の家」はだれのもの?
終の棲家への住み替え、わかっちゃいるが簡単ではない自宅の売却

一人っ子&シングルでの中距離介護中のゆず吉です。数年のW介護の末、今月一人旅立ちましたが、今も残る一人のために往復4時間を週末ごとに通っています。ゆず吉両親はとうとう夫婦一緒に終の棲家に引っ越すことはありませんでしたが、それでも一緒に施設を見学に行ったことはありました。

終の棲家といっても、驚くほど様々な選択肢があり、自分で選ぶのは簡単なことではありません。80過ぎて施設ごとの違いを理解し、自宅を処分し、引っ越しをする気にならなくなるのも当然でしょう。そのうえ、契約書という厄介な手続きもたくさん乗り越えなくてはなりません。

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まずは、見学

ゆず吉ファミリーが見学に行ったのは、サ高住、介護付き有料老人ホーム、そして、その二つが同じ建物内にある複合型でした。大きさも、20部屋から100部屋の施設まで様々です。 

施設によっては、足の悪い母のために、車でお迎えに来てくださるという提案をしてくださるという施設もありましたが、緊張MAXな母の顔色を窺い、今回は車を調達し、お出かけ気分で見学ツアーへと出かけてみました。

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見学のメリット

結果として、このときは入居には至りませんでしたが、行ってよかったと思うことはたくさんありました。まずは、 入居後の生活が具体的にイメージできたこと。ある建物では、入居中のご夫婦がお部屋の中を見せてくださいました。一人部屋と二人部屋の違いもよくわかりましたし、施設のスタッフと入居者との和やかな関係をうかがうこともできました。

また、 施設には、様々な種類があり、できる・できないがあるということを知ったことも大きな収穫でした。まったく知識もなく見学させていただいたため、説明を聞くたびに、本当に目が点々・・・でした。結局、両親は理解できないままでしたが、このときの体験のおかげで、入居を余儀なくされた際にいろいろとスムーズに進めることができたのです。

見学のデメリット

ゆず吉にとっては良かったと思うことが多かった見学ですが、両親は相当なショックを受けてしまったようでした。自分たちとそう変わらないだろう年齢の男女が、車いすで廊下を移動していたり、共有スペースである食堂などには老人ばかりしかいなかったり、あるいは、食事をスプーンで口に運んでもらっていた李・・・。高齢者施設ですので、ゆず吉にとっては当たり前に目に映るものも、本人たちには衝撃であったようでした。

心が老化を受け入れられない表れかと思います。また、地方出身者同士、互いに生まれてから一度もアパートのような集合住宅に暮らした経験がないために、集合住宅という不自由さや狭さも反発の理由であったようでした。

母のイメージ、父の想い

では、どのようなところなら終の棲家として住み替えを考えてくれたのでしょうか?

母のイメージする話を聞いていると、24時間コンシェルジュがいるホテル住まいのような住まいで、洗濯も掃除も家事一切はすべてやらなくてよく、さらに高級レストランのような食事がいただけるところ。うーん、夢のようです。お金さえあれば、ゆず吉も今すぐ引っ越したい。そういうところも確かにありますが、ゆず吉家の資産では残念ながら、それは夢。テレビの影響か、認知症ゆえのお姫様症候群だったのかもしれません。

それでも、父が思い切って自宅を処分できれば、夫婦でマンションのようなサービス付き高齢者向け住宅へ住み替えることはできたはずです。ところが、この住まい見学をきっかけに、父の「俺が建てた家は俺のもの」という家への執着が突然強くなってしまいました。まだ売らない、俺は一人でここに住む、と言い出してしまわれると、残念ながら母が一人で住み替えをすることなど到底できません。

父がいつまでも自分一人で暮らしていくことができると勘違いしている以上、この時点で、終の棲家への住み替え案は立ち消えました。

じゃあ、どうする?

たとえ夫婦二人でサ高住へ住み替えたとしても、一切の家事をしない高齢の父が、歩けない母のトイレ介助や失禁で濡らした衣類や床の掃除洗濯ができるとは思えず、サ高住から一人母だけが介護付きの施設へ引っ越すことになったのではないかと思います。そうなると、父も予算上の理由から二人部屋から一人部屋への引っ越しが必要になるかもしれず、次に父が重い介護状態となった際に、サ高住によっては住み続けることができず、さらに引っ越しをすることになったかもしれません。

思い返して言えることは、お金のこと、住まいのプランのこと、何もかもが単なる準備不足です。これから介護の突入される予定の方は、十分な備えをもって臨んでください。

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